CB&R WATAHIKI Restore 914-6 vol.1
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ポルシェ初の市販ミドシップ
914は実にドイツ車らしく、そしてポルシェらしいライトウェイトミドシップだと思う。ドイツ車らしく、ポルシェらしい…というのは実に合理性に優れ、このサイズにしてスタイリッシュでありながら抜群の収納スペースを確保し、VWのエンジンを使いリーズナブルな価格を実現しながらも軽量なボディが非力なエンジンをカバーしてポルシェが設計したシャシーとあいまって予想以上のパフォーマンスを披露するからだ。そういった意味では1.7のスタンダードがベストバランス…なのかもしれない。
しかし…ポルシェと名乗るからにはハイパワーエンジンを求めてしまうのが人間というもの。今回の依頼車は
911T用の2Lフラット6110HP)を搭載する914-6です。

今回の依頼車
カナリアイエローがまぶしい
1970年式 914-6
まずは実況見分!
今回の作業は
①外装をイエローから濃紺に全塗装
②内装は全て張替え
③レストア終了後に車検整備して新規車検を取得
といったところです。
一見すると綺麗な状態に見える今回の依頼車。今回は楽勝か
!?
しかし、そこは40年の歳月を経た車両、そんな甘いハズなどありません。
40年経った車としては状態は悪くない方と言えますが、全体的に塗装がひび割れ、一見してこの下で錆が進行していることが推測できます。
外装同様、内側もそれなりに錆が進行してきています
(写真①②)ので、全面剥離して錆止め処理を行ったうえでの再塗装となります。
塗装面以外でも樹脂部品のワレや各所に凹みなどが見られますので、これらは板金、部品交換をしていきます。また内装はシートの破れや内張りのゆがみ等が見られますので張替えが必要です。
シートは破れもそうですが、全体的に疲れがみられますので分解時にクッションも補修する必要がありそうです。内張りのゆがみも補修した上で張り替えていきます。
ちなみに
914はドライバーズシートのみ独立です。(パッセンジャーシートは固定)
【ボディ】

写真①
錆が進行しつつあるボディ


写真②
ボディ内側


写真③
フロントバンパー部のワレ


【内装】

写真④
破れたところがテープで留めてある


写真⑤
内装もウレタン部に歪みが…

ひたすら、剥がす。
実況見分も終わったところで作業に入ります。
まずは外装の全面剥離から…。
剥離剤を塗布して古い塗装を削っていきます。
バンパー等の部品を剥がして剥離剤を塗布し、塗装がやわらかくなったところで、スクレーパー、サンダー等をフル活用してひたすら剥がしていきます。
地味な作業ですが、ここでいかにしっかりと下地を作っておくことが後々の仕上がりに響いてきますのでしっかりやります。
スクレーパーで一通り剥がした後、外にだしてみて太陽の下で様子を見てみます。
この後残った塗装を磨いて剥がし、板金が必要な場所は補修をしながら下地を仕上げていきます。
ひとまず下地が完成といったところでしょうか。
この後ボディはパテ盛り→整形して下塗りから塗装へと移っていきます。
つづきは
Vol.2にて
写真⑥
塗面が亀甲状に割れていたリアフード
下地にも同じ模様で錆が進行
写真⑦
塗面が荒れていたところと
そうでないところは剥がしてみると
こんなに違います
写真⑧
下地を磨きだしていきます
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