CB&R WATAHIKI Restore 356A vol.1
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20013月)356がやってきた!
○○は突然に…という歌があったが、この356は当然のことながら突然に現れたわけではない。
むしろ、待ち焦がれた永遠の恋人のごとく颯爽と、しかしながらその長い年月は容赦なく彼女に老いを刻み込んでいた…。
ボディラインは…基本デザインのすばらしさが感じられる芸術的なライン。
文句のつけようもない。
もちろん各部には一見してわかる錆等がみられるが、年式を考えれば良い方だろう。(…と考えたい)

356Aのプレート
made in western germany!
1958
年式の356A/1600


ダメージがあらわなフロント
20015剥がす。そして剥がす。
レストアは見た目を繕うことではない…と思う。だから最初から徹底的に手を入れる。まずは長い歳月でまとってきたものを剥がす、そして剥がす…。

まずは内装の遮音材から。これはフロント側からリヤ側を見た剥離前の写真。
この状態からひたすら削る。削って剥がす狭い室内での気の遠くなるような作業。
作業後の写真
(写真①)
一通り作業が終わると、一山の削りカスがでた。(写真②)



次は外装の塗装を剥離材を塗布して剥がします。

まずは剥離材を刷毛塗り後、半分だけビニールをかけて違いを確認。
(写真③)

1回目の剥離終了。あまり違いが見られなかったのでビニールを使うのはやめることに。(写真④)

2回目の剥離終了。塗装はほとんど落ちましたがまだパテが残っている状態。この個体は黒塗装の下にサフェーサー、そして赤茶色のパテがあったが塗膜が薄かったため6時間程度で塗装を落とすことができました。(写真⑤)

使用した剥離剤は実に
8L(!)


写真①
削り作業による剥離後の室内


写真②
作業終了後のゴミの山




写真③
剥離材塗布後半分ビニールで覆う


写真④
ビニール有なしでは差は大して見られない


写真⑤
まだ赤茶色のパテが残っている
叩いて、整える。
外装の剥離が終わったところで、板金作業に入ります。
最初にきれいに見えたボディも剥離をしてみると年齢相応(?)の
疲れが見られます。
板金+サンダーがけで表面を仕上げていきます。
板金&サンダーがけ終了。どうですか!?
パーツを仮組みして様子をみます。
アレ!?なんか色が戻ってない??と思われた方。
そうなんです。正確には色が戻った訳ではなく、錆の進行を防止すべく表面に赤錆を黒錆に変化させる錆転化剤をはけ塗りしたため(これはこの薬液の本来の使用法ではありませんが)、青黒く変色しているのです。
それなら何で塗装してしまわないのか…。 それは…
フロアが終わってるからなんです(涙)
フロアまわりまで含め全て修復してから下塗りという工程になるので、塗装ができないんです。
フロアとサイドシルは切り取って全交換する予定ですが、これには相当の時間が掛かる事が予想され、その間錆が進行してしまわないように…という処置です。

さて、これからどうなっていくのか…。つづきは
Vol.2にて

平行してパーツもきれいにします
写真⑥
エンジンフードグリル。
繊細な造りはまさに職人技!!
フロントまわりの板金の様子
写真⑦
板金前はこんな感じ。
写真⑧
でこっちが板金後です
写真⑨
今回使用した錆転化剤
赤錆も黒錆も酸化鉄の仲間ですが
黒錆は表面に強固な皮膜を作り
内部の腐食を防止する効果が
期待できます。
ダッチオーブンや中華なべの
黒いアレです。
写真⑩
フロアの寄り写真
かな~りキテます
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